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美術の余談 NO.1 「富士山に怒られた画家」片岡球子~日本画~
2020年12月18日(金曜日)片岡球子は日本の3大女流画家のひとりです。
3大女流画家のひとり。人気のある人です。球子さんの描くを最初に見たのは、その昔、堺市にある某宅に鑑定&買取依頼にお伺いしたときでした。その時の絵は故郷の石狩川を描いた“リバァ”という絵画でした。初見のインパクトは今も忘れられません。その原色使いに一瞬で魅了されました。
正直、ぱっと見は「誰でも描けるんでないの?」と思わせる絵なんですね。ところがなんの、そんな芸当はなかなかできるわけありません。全く、“ムリ”でした。少し絵に自信があるわたくし。実は、似たように書いてみました。「結構上手く書けたのになぁ」と思いながら、どう?と子供に見せても、あっさりと横に流されるわけです。
ざんねん。
ピカソの絵を見て、「これ俺でも描けるなぁ」と思う感覚に似てます。模写もできれば、版画もできる、なんでもできた上での、魂の絵画。“命がけ”は人に強烈にうったえかける、印象に残る、そして魅了するんでしょうね。球子さんは晩年まで日本全国をたくさん旅して命がけで絵を描きました。誰よりもバイタリティがあって、特に、富士山とは何度も向き合い、必死で描いたそうです。
富士山にしょっちゅう「怒られた」そうですよ。
そんな表現もちょっとお茶目な感じがします。とても素敵な作家、片岡球子さんのお話でした。
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