日々是美術

骨董品・美術品・茶道具・絵画・古道具・掛軸の買取・査定・鑑定・販売の藤美堂(大阪、南大阪)

藤井寺市(南大阪)のお客様|茶道具の買取

  • 2019年11月12日

昨日は小雨模様。寒さも本格化してまいりました。藤井寺まで出張買取にお伺いさせて頂きました。

本日のご依頼は、茶道の教授をされていたお母様の茶道具の査定・買取のご依頼。以前に、藤美堂にご来店頂きお話をお伺いしておりましたが、もともとは関西以外の地区で大々的にお茶を教えられていたそうです。拝見したお品は、茶道具の最高峰の十職※の御道具をはじめ大変ご立派な御道具をお持ちでした。茶道具はそのお方の趣味趣向がよく分かります。そのお話をご依頼主である娘様にお聞きしていると、そのお人柄の良さをとても感じることができました。

買取をご希望される理由は、あとにされる方(継がれる方)がいないそうです。当店でも茶道具の買取はかなりの件数にのぼりますが、そのほとんどの方が「あとにする者がいない」という理由です。茶道の人口は昭和30、40年代くらいをピークに減少の一途を辿っています。それにともない茶道具の値打ちも下落傾向にあることは確かです。ただ、なんでもかんでも安くなっているのではなく、良い御道具(値打ちのある御道具)は今でも高額査定をつけられるものもあります。注意しなければならないのは、茶道具は専門性が高いので、しっかりとその値打ちを見極められる業者にお願いするということかと思います。

状態の良し悪し、作家の相場を考え、御道具へのお思いも鑑みながら、できる限りの査定をさせて頂きました。中でも数点は思い入れのある御道具ということで、3点だけお残しになり、残りは買取成立となりました。

わたしの仕事としてお役にたてるのは買取の場合は、その査定額になります。ご依頼主さまもそこではじめて本気で判断されると思います。今回のように、「やはりこれだけは置いておきたい」というお思いをもたれるのは当然だと思います。どちらにせよ、いつもその気持ちの整理の後押しを良い形でさせて頂けていることを願うばかりです。

ご依頼ありがとうございました。

※千家十職・・・三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)お抱えの十の職人のことを指します。奥村吉兵衛(表具師)、黒田正玄(竹細工・柄杓師)、土田友湖(袋師)、永樂善五郎(土風炉・焼物師)、樂吉左衛門(茶碗師)、大西清右衛門(釜師)、飛来一閑(一閑張細工師)、中村宗哲(塗師)、中川淨益(金もの師)、駒澤利斎(指物師)の十人。

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