日々是美術

骨董品・美術品・茶道具・絵画・古道具・掛軸の買取・査定・鑑定・販売の藤美堂(大阪、南大阪)

羽曳野市(大阪府)のお客様|古美術・骨董・掛軸・茶道具・絵画・中国美術の買取・鑑定・査定

  • 2021年04月19日

※この内容は、“ブログ掲載のご了承を頂いた方”の記事です。個人を特定できないように編集しております。当店の買取・鑑定情報の参考としてご覧ください。

近現代陶芸作家の品々(物故作家、人間国宝など)

こんにちは。藤美堂の店主です。

お客様の買取・鑑定の記事は一か月ぶりになります。このコロナ禍で、自宅で整理される機会が多いので、ご紹介も含めると当店にご依頼頂く機会は増えているのが現状です。そのため、実は、ほとんど落ち着いて記事を書く時間がなかなかとれないので更新が遅れています。記事掲載にご承諾頂いているお客さま、申し訳ありません。できるだけ早めに順に、掲載させて頂きます。よろしくお願いします。

4月はじめにお伺いしました、羽曳野市のお客様のご依頼です。当店のホームページをご覧頂いて、お電話頂きました。ご依頼主さまの御爺様の蒐集物の整理でした。ご依頼主様は親戚・知人に相談するも、全く価値が分からないので、まずは鑑定・査定をして欲しいというご希望でした。コロナ禍の昨年来、「今すぐ売却するつもりはないけれど、自宅にいるこの機会に“とりあえず査定・鑑定”して欲しい」というお問合せが増えています。

今回のご依頼品の大半は近現代陶芸品。近現代陶芸品とは幕末明治期以降の作家作品のことです。代表的な作家は板谷波山、加藤藤九郎、北大路魯山人、富本憲吉、加守田章二など何人かいますが、その作家たちの代表作は数百万円以上で取引されています。また、裾野は広く、“現代陶芸作家”と名のつく方は星の数ほどいらっしゃいまして、買取査定の市場では一点でお値段がつかないような作家さんも数多いらっしゃるのも事実です。色々なケースを見極めて、真贋も含めて鑑定額、査定額をご提示させて頂かなければいけない分野だと思います。ちなみに、最近は、日本の現代陶芸作品が中国の新富裕層の方々に贈答用として人気が高まっているので、意外な高値がつくかもしれません。

蒐集品の大半は某作家の作品で、一般的にも非常に人気の作家。重要な真贋の判断(これまでの記事参考ください)はもちろんさせて頂くのですが、“代表的”な作品かそうでないかというのも評価の重要なポイントです。代表的な作品とそうでない作品は評価には大きな差がありまして、これは市場の需要次第ということになります。ちなみに近現代陶芸を代表する作家のひとり・河井寛次郎の作品の中でも、代表的な三色扁壺は非常に高評価にはなりますが、それ以外の作品は同じような評価ができるわけではないんですね。それは、河井寛次郎の作品を求める人にとって、三色扁壺の需要は旺盛だけれど、それ以外はそうでもないということです。繰り返しになりますが、査定価格は市場の需要相場次第。

今回のご依頼品の中には某作家の代表作は2作品。それは共箱で欠損・直しもないもの。査定は非常に高評価となります。同作家でそれ以外の御品物は、代表的な作品ほどの評価はできないものの、どの作品も比較的コンディションが良く、しっかり評価させて頂くことができました。コンディションや作品寸法、作行(さくゆき※作品の出来)に合わせて厳しく評価させて頂くこと。シビアに査定評価できるからこそ、ご納得頂けると思います。評価がおろそかな店に高評価をつけることはできないので、しっかり評価ができるお店を選ぶと良いと思います。依頼されるお客様におかれましては、納得いかないなら、他店でも査定をしてからじっくりとご検討されてから後悔のないご決断をされることをお勧めします。当店では、査定の前段階からの整理の仕方、また、他店の見積もり以上に買い取って欲しいというご相談など幅広く対応していますので、遠慮なくお問合せください。

今回、数点はご売却頂くことになったのですが、作家によっては今すぐに売却されなくても良いとお勧めさせて頂いた作品もありました。このコロナ禍ですから、市場も非常に不安定なのは間違いありません。ですので、どうしても売りたい!ということでなければ、よくお考えになられると良いと思います。作家・作品によっては今売却するべきではない場合もあります。ここらへんは信頼のおける専門的な美術商に相談して頂き、後悔しない売却をされてください。

今回はご依頼ありがとうございました。一部の御品に関してはご親族の方々で十分にご検討されてください。そして、最も良い形で整理し終わることをお祈りしております。あらためての再査定、売却などのご相談はいつでもお待ちしております。遠慮なくご連絡下さいませ。     店主

追伸;お持ちの壁掛け陶板。これに関する思い出をお聞かせ頂きまして、そういう気持ちの話に触れることができたこと嬉しく思います。単に、鑑定、査定、買取、と言って物を見てテキパキと終わりというだけ(もちろんご依頼主さまのご意向次第ですが・・・)でなく、たいていはその美術品の思いや昔話を聞かせて頂くこともあります。このブログでもこれまでたくさんのご依頼主さまの思いを綴らせて頂きましたが、そもそも私は美術品・骨董品が大好きなので、ご依頼品にまつわる話を聞くのが好きです。これからもたくさんの思いに触れられることを楽しみにしております。

 

 

※例;河井寛次郎の代表作「三色扁壺」。他の作品とは評価額が大きく違う。

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いつも、藤美堂(とうびどう)をご愛顧いただきありがとうございます。藤美堂(とうびどう)では、美術品/骨董品の販売・鑑定・買取についてのご相談を幅広く承っております。はじめてでも、どうぞご遠慮なく、お問合せ頂ければと思います。※以下よりリンクして頂けます。よろしければご覧ください。

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