【絵画】【骨董品】2024年1月買取査定でご来店いただきました。
藤美堂店主です。
今日は絵画(美術品)・骨董品買取査定のために堺市のからご来店いただきました。ご依頼品は陶芸品と絵画です。
遺品整理としてご依頼で、ご依頼主様は遠方にお住まいですが、この度、ご自宅を整理しなけれならないとのこと。ご両親が集めた遺品の骨董品や絵画(美術品)に関する査定評価を知りたいとのご依頼でした。買取専門業者に依頼するのは、まだ買取意思が固まっていない状態では気がひけるので困っていらっしゃったようです。
藤美堂で骨董品・絵画(美術品)の買取査定評価させていただいたのは3点になります。新作陶芸品1点、絵画2点。
新作陶芸品とは古美術品と比較して呼ばれるもので、少々、専門用語にはなりますが、大正期昭和期以降の作家さんで現在は存命されていない物故作家のことをさすケースが多いです。代表的な作家は北大路魯山人や富本憲吉などになります。ちなみに、現在の新進気鋭の作家さんの作る作品は、一般に“現代アート”と呼ばれます。
骨董品の中でも新作陶芸品はその作者がいかに市場で人気があるかどうかが評価のポイントになります。また、その作者の中でも、代表作は評価が高くなります。例えば、人気の酒井田柿右衛門の中でも、自作の代表作ではなく、工房で製作された工房作の場合は評価が数千円から数万円になります。代表作だと高額査定の数十万円以上、数百万円になるものもあります。この度のご依頼品の場合、工房作のものでしたが、非常に図柄がよくて大きなサイズの花瓶でして、状態も良かったので高額査定となりました。
絵画も買取査定評価として作者による影響が強く出るジャンルです。絵画の人気作家のものは美術品の中で最も高額です。
絵画は陶芸以上に複雑で、人気のある作者でも、肉筆(自作)なのか、版画なのか、複製なのか、色々なパターンがあり専門性が必要となります。あまり知識のない方が見ても、それはさっぱり分からないと思います。最近の印刷技術はものすごいので、高性能な立体印刷機を用いると、プロが見ても一見分からないくらいのレベルです。恐ろしいですね、技術の進歩は。
例えば、この絵画。人気の藤田嗣治の作ですが、版画であり、サインも版画なので、自筆サインの版画よりも査定評価は低くなります。
評価基準として言えることは、その作品に創作性が込められているかが重要です。たとえば、版画は枚数が多いですが、版画でしかない画題もあり、その場合はオリジナル版画といって、通常の版画よりも高額になります。つまり、版画にしかない画題ということは、作者が版画にだけ創作したということであり、独自の創作性があると評価されるわけです。
今回のご依頼品は2点ですが、一点は日本画の有名女流作家のオリジナル版画、もう一点は洋画の巨匠の通常版画でありました。状態も良くサイズも大きく画題も良く、オリジナル版画の方は非常に高額な査定になりました。
絵画は最も高額な美術品なので、贋作が山のようにあります。人気作者となると本物1点に対して偽物99点と呼ばれるほど。皆さまも絵画の買取や査定を依頼されるときは、ネットの情報などをうのみにせずに、電話して会話するなりお店に行って話を聞くなりして、信頼のおけるお店に依頼されてくださいね。
藤田嗣治とは?レオナール・フジタの生涯と代表作品を分かりやすく解説! | thisismedia (thisisgallery.com)
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美術品・骨董品の買取査定額は市場で売買される市場価格をもとにつけられるものであります。ご依頼品が購入された時を振り返ると、売主が市場相場度外視の法外な値段で販売してしまっているケースが多いので、査定評価とあまりに違うためご依頼者様はショックを受ける場合もあります。
ただ、売却するしない別にして、市場評価を知るということは今後の判断をする準備として重要ではないかと思います。
絵画・骨董品に関して、鑑定査定だけでも行いますので遠慮なくご相談ください。
また、絵画・骨董品に限らず、茶道具、日本刀、中国美術などの鑑定査定も行いますのでご相談ください。
遠方の方はオンライン査定も実施可能ですのでどうぞご利用ください。
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