ちょっとしたこだわり(耐震対策)
最近、地震が多いのは気がかりですよね。昨日の熊本の災害のように、水害も大変ですが、やはり天災に対する備えはお店としてはとても気を使うところです。
開店以来当分の間は、店頭の品物に関して、十分な耐震対策をたてることができないでいました。
そうこうしているうちに大阪北部地震が起きてしまい、大阪南部の当店でも、数点は被害にあってしまい、これはより本気で考えないといけないなと試行錯誤。
ようやく、良い耐震グッズに出会うことができました。ミュージアムジェルといいまして、大英博物館でも使っているもの。すぐに輸入して取り寄せ、それを設置しましたが、とても簡単で、とても使いやすい。接地面に塗るだけ。特に、磁器やガラス製品にはGOODです。
ただ使ってみて感じたのは、陶器にはむいてない。
なぜならジェルなので、陶器の素地である土は、ジェルを吸い込んでしまうので、シミになってしまうからです。また、皿立てにも立てる皿につけても流れてしまう。またまた難問で、どうしよう?とこれも試行錯誤。
そして、なんとかようやく当店なりの方法を考えました。それは特殊な編み方で台や立置にくくりつける。ピアノ線よりも細い頑丈な紐がありまして、それを活用します。
何度も何度も考えて、この編み方が一番簡単で、美術品を傷つけず、揺れにも強いと考え、茶碗やお皿などはこの独自手法で耐震対策してます。ある方向だけは少し厳しいかなと思いはしますが、今の時点では、この方法が90%の対策にはなると思います。
いつかはくるかもしれない地震対策ですが、金銭的なものよりも、なかなか二度と手に入らない美術品を損失してしまうのは、非常にショックなので、当たり前ですけれど、やっぱり地震は来てほしくないですね。
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※台との接地面にうっすらと見えるのがジェル
![](https://to-bido.com/wp-content/uploads/2020/07/eda801088a1fe6cf97720f4a3dfccd3d-scaled-1-225x300.jpg)
※磁器であれば年代ものでも使えます。
![#地震#耐震#藤美堂#骨董品#美術品](https://to-bido.com/wp-content/uploads/2020/07/aae0addd749ce6c6eee87415df75c2fa-scaled-1-264x300.jpg)
※3点をバランスとる編み方です。
![](https://to-bido.com/wp-content/uploads/2020/07/c60d6f8e6b687945895337a065165468-scaled-1-261x300.jpg)
※ショーケース品は4点でよりしっかりと固定