【掛軸】【骨董品】2024年4月 買取査定でご来店いただきました。

藤美堂店主です。

今日は、羽曳野市から掛軸・骨董品の買取査定のご依頼でご来店いただきました。掛軸は依頼品の中で最も多い品です。

持込の掛軸はお婆様が大切にされていたものとのことで、中身を拝見しました。

有名な明治期の作家の掛軸で、綺麗な花鳥図です。真贋については本物に間違いなく、ただ、箱はあとあと合わせた箱と判断できました。お聞きすると、ご自宅で箱と掛軸が色々と入れ違いになっているとのこと。おそらくその掛軸の正式な箱があることは推測できましたので、「今この状態ででお売りいただくよりも、正式な箱と中身でお売りになった場合は査定額は違います」とご案内をしました。

実は掛軸をお売りにご来店されるお客様にはたまにある話なんですが、ご自身で買われたものではなく、遺品整理の場合、きちんとしまわれてない場合も多く、点在しているケースがあります。掛軸でも作家物の場合は、中身と箱がそろってしっかりとした査定評価ができるということをお伝えします。あとで箱だけが見つかる、なんてことはよくありますので、とてももったいないですからね。

掛軸のような作家作品としての評価が重要な美術品・骨董品は、その作家を証明する証書がついている場合があります。証書を発行している機関は世の中で認められた公式機関のみ意味があります。よく、昔の画廊さんの名前や、なにやら協会のような極め書きなどはほぼ意味がありません。現在、最も権威があるのは東美鑑定評価機構ですが、超有名作家の場合はご遺族が鑑定して証書を発行するケースがあります。もし知りたい方がいらっしゃれば、当店までご連絡いただければ、ご案内させていただきます。

今回ご依頼の掛軸は証書が発行されている作家です。ですが、証書はありませんでした。30年以上前に買っていたもので当時から証書があるケースは少ない、掛軸の場合は。有名作家の掛軸では数十万円から高いものですが、今でも買取査定額で数百万円つく作家もいます。

作家の真贋は専門性が高いので、信頼のおける美術商の方にご相談なさってください。

東京美術倶楽部 (toobi.co.jp)

一般財団法人 東美鑑定評価機構 (toobi-tocfa.or.jp)

骨董品の焼物等は年代が評価の対象になります。伊万里焼や九谷焼でも焼きがはじまった江戸時代初期は高額ですが、時代が下るたびにどんどん安くなります。現在では、幕末明治期以降の数皿などは一式評価となるものが多くなります。

骨董品の場合は一点づつでは査定額がつかないものも多くあります。しかし、数がある場合、まとめての評価はできます。数があれば数万円~数十万円などになるケースは珍しくなく結構なお値段になります。

骨董品や美術品の分野でも、特に実用品(茶器、ティーセット、客皿、椀、酒器など)は、図柄が綺麗な品物であれば評価も高くなりがちです。そういう場合は日本人だけでなく、外国人の需要もありますからね。日本の小物はインテリアとしても人気があります。中国の方もそうですが、むかしの贈答品なども意外と高値がつくものもございます。

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