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#カラバッジョ展#藤美堂#美術店#感想

【展覧会・訪問日記】カラバッジョ『光と闇』 ※あべのハルカス美術館 展覧会にて

  • 2020年01月23日

【ニュース】カラバッジョ「失われた傑作」 競売前に売却 価値180億円か?!  2019年6月26日 発信地:フランス

なぜ、世界的にこれほどカラバッジョは評価されるのか?もちろん、ご存知な方には釈迦に説法。「よく分からないよ、なんで?」という方々には、この記事、読んでもらったら少しは分かると思いますよ。

 

場所はあべのハルカス。カラバッジョ展に行ってきました。

ようやくとれた、この趣味の時間!

#カラバッジョ展#藤美堂#美術店#感想

カラバッジョがその短い39歳の生涯で残した作品は、少ない。ただ、その少ない作品たちの放つ力強さは、うったえかける力は群を抜いていると思います。

この感じ方は

「西洋の美術史」を知っているかどうか?で、大きく違います。

知らない方は、おそらく「これの何がそんなにすごいの?」と感じるかもしれません。知っている方は「やっぱりすごい、すごすぎる」と感じるでしょう。ですから、この展示会は、西洋美術の背景を知ってから行かれた方が100倍楽しめます。

この記事を読めば、少しだけお役に立てるかもしれません。

一般的に、カラバッジョは絵画の技法のひとつであるバロック様式の先駆者と言われます。

「バロック?それってなんなの?」と聞かれると、それは「“光と闇”を取り入れ、よりリアルによりインパクトのあるように仕立てた絵画」だとわたしはお答えします。

百聞は一見にしかず。

 

※2作品とも、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 作。

カラバッジョは非常に乱暴者の側面もあり、素行はよくなかった。警察沙汰になることも多々あり、最後には殺人をおかして指名手配。その指名手配中にかかれた作品が傑作と言われている。

カラバッジョ自身が“光と闇”をもち、見える世界を、明るい光と深い闇で描いた。

西洋美術史は自然美・人間美(例えば裸体彫刻)を表現した古代ローマの時代から、一変、中世ヨーロッパは宗教画(キリスト教)になります。拘束が厳しかったので暗黒の時代とも言われますが、その後、ルネサンスがおこります。ルネサンスとは復興という意味で、つまりは、古代ローマ時代の人間美・自然美をもう一度!という運動です。宗教の神としてだけではなく、人間としての描かれ方をもとめられる時代になっていくんですね。ダヴィンチやミケランジェロの数々の天才があらわれました。そしてキリスト教にとって歴史に残る大事件がおきます。宗教改革です。伝統を重んじるカトリックに対抗する勢力としてプロテスタントが生まれました。プロテスタントは偶像崇拝を禁止しており、美術・芸術にも厳しい態度。どんどん勢力を増すプロテスタント。そこでカトリック派は考えました、世界の布教活動とともに“圧倒的なインパクトを残す新たな宗教美術を!”と。それがバロック様式へと成っていきます。カラバッジョ自身は熱狂的なキリスト教信者であり、時代が求める新たな宗教画、また光と闇を感じる自身の人生、さまざまな要素が昇華され、カラバッジョの描いた新たな宗教画が生み出されたといえるでしょう。リアルさとインパクトを求めたバロック様式の創始者であり、のちに光の魔術師と言われたレンブラント、日本でも大人気のフェルメールに多大なる影響を与えました。

※中世ヨーロッパの宗教画

なかなかこれだけのカラバッジョ作品を目にすることは次、

いつか分からないので、しっかり堪能させていただきました!