店主ブログ

vol.1『リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展 inあべのハルカス美術館』

あべのハルカスのリヒテンシュタイン展の藤美堂
2021年2月27日(土曜日)

“美しい美術品にこそお金を使うべき”が家訓

『リヒテンシュタインの至宝展inあべのハルカス』に行ってきました!

 

あべのハルカスのリヒテンシュタイン展の藤美堂

リヒテンシュタイン???誰????

“知る人ぞ知る”ですね。

なんとこのリヒテンシュタイン家は世界の富豪ランキングでも常に上位に入るほどの大富豪さんです。ヨーロッパ君主の中で最大の資産家であります。

「うん?!?!君主?!?!??!」そうなんです、このリヒテンシュタイン家はリヒテンシュタイン公国という国の君主でもあるんですね。世界で唯一“家名”が国名になっているリヒテンシュタイン家。タックスヘイブンの国であり、歳入の半分が法人税なので、個人の相続税や所得税もかからないんですねぇ、、、、羨ましいかぎりです。

その世界屈指の大金持ちの家訓は、「美しい美術品を集めることこそお金を使うべき」。

約400年もの間に集めに集めたその至宝は3万点!その一部が、大阪に降臨しました!これは見るっきゃないです。。

世界最古の一つ・ウィーン窯の名品の数々

まず、最初は絵画の展示が多かったです。リヒテンシュタイン家の面々の肖像画ラッシュ。とてもよく描かれた油絵で、保存状態もよく、見応えはありました。ただ、ここは少し中だるみする感じではありました。知らない人の人物画がバストアップで続き過ぎると正直、、ちょっと。。個人的にはそんなに長居して見ることはしませんでした。宗教画も多かったですが、それも特に特異性はなく、長居することはありませんでした。

そんなわたしが、一見の価値アリ!と思ったのは、“洋食器”です。

あべのハルカスのリヒテンシュタイン展での写真

 

ヨーロッパ最古の窯であるマイセンに次いでおこされた2番目の“ウィーン窯”の名品の数々が見れるんです。

美術商のわたくしからすると、マイセンというものは新旧、大なり小なり、高額低額、よく見るんですよね。しかし、ウィーン窯の多種多様な美品はそうお目にかかれるものではない。実は、かなりレアですよ☆。

あと、中国の染付の焼物に、オリジナルの金具を装着して、食器にしてあるもあります。こいつは、、超レアものです!。そもそも、中国17世紀磁器が破格。世界的に人気なレアものです。CHINAには焼物という英訳があるくらい焼物と言えば中国器。そんな超貴重品に、リヒテンシュタインさんはオリジナルの金具を装着しちゃってます。そして、それがまた、よくできていて、新しいアートになっています。この点も、わたしからすると非常に興味深かったですね。

あべのハルカス美術館パンフレット
※あべのハルカス美術館「リヒテンシュタインの伯爵家の至宝展」のパンフレットより

現代でも様々なコラボレーションがありますが、芸術のコラボレーションは新たな芸術として人の心にうったえかけます。

自らのコレクションを自らの好みにまでしてしまうリヒテンシュタインさんは、さすが、世界屈指のアートコレクターと言われるだけありますね。恐れ入りました。。。

貴重な体験、ありがとうございました☆彡

 

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