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美術の余談 NO.3 「千家御家元の御茶杓」~茶道具~

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2020年12月29日(火曜日)

茶道具は総合芸術

この南大阪の中でも、堺市は茶道の盛んな地域です。信長の時代は、南蛮貿易の利益で商人の自治都市として栄えたのが堺。

元は商人の家柄であります茶道の大成者、千利休。織田信長の安土桃山時代、茶道具を一国一城と同等の価値として褒美を与えたくらい高騰しました。元々、茶道は大名茶、武家茶であり、富裕層に限られたものでありましたが、それを千利休が一般大衆に広めたわけです。その利休さんを創始者とする千家茶道。表千家、裏千家、武者小路千家と呼ばれる三千家を中心に色々な流派ができて栄えました。

その茶道で使われる茶道具。茶道具はよく“総合芸術”と呼ばれます。それは、塗物(棗など)、鋳物(建水など)、竹細工(花入など)、掛軸(茶掛など)、焼物(茶碗など)、木細工(御棚など)など、ほぼ全ての芸術が詰まっているからです。中でも、千家がお抱えのトップ技能者(十職)をはじめ、多種多様な作家がいます。

茶人の心“茶杓”

今日は茶道具のひとつをご紹介、茶人の心「茶杓」であります。

買取や鑑定をすると、先日のお客様は「なんか耳かきみたいですね」と仰られていましたが、思わず苦笑い。茶器から茶をひとさじ掬う(すくう)ための道具。茶杓を入れるための筒があり、そしてその筒をおさめるための箱があるという、3点セットになっています。

特に、最高峰は、千家御家元の茶杓になります。御家元は茶道の宗主であります。御家元の花押(サイン)が、ササっと見事に書かれておれば、それはもう最高峰の茶杓です。

昨今、茶道の人口も減少傾向にあり、需要が減ってきてはいるものの、買取査定額としては非常に高価なものになります。

鑑定・査定の重要ポイント(本物と偽物の違い)

藤美堂では、買取をはじめ、鑑定査定を依頼される美術品・骨董品の中で、茶道具は非常に多いです。中でも、御家元の御品や千家十職(お抱え職工)の御道具は高額品が多いので、偽物も非常に多く流通してしまっています。

ご依頼いただく中には残念ながら偽物も一定の確率で見受けられます。

茶道具の偽物は小学生レベルから大学生レベルまで様々ですが、よく出来ている偽物では、プロも一見だまされるときがあるくらいです。

偽物を作る組織があるくらいで、その道にかけての腕が長けているわけですよね、偽物師は。

全てをお伝えすることはなかなか難しいですが、例えば、御家元道具であれば、花押(サイン)を書く“墨”はなかなか嘘つけないです。

筆跡は、よくできた偽物の場合、本物そっくりに書けているものもたまにありますが、墨書きしていますので、その“墨”のクオリティは騙せないです。

御家元はじめ、茶道具の一流の方々は、その昔から、非常に質の高い文房具を使ってらっしゃいます。筆もそうですが、その墨の質は非常に高いものをお使いになられます。

濃く、じっとりと、艶があります、本物は。

細部に神は宿るが偽物と本物の違いでして、つまり、安いコストで本物のようにつくるというのが偽物のポイントなわけですから、細部までお金をかけてしまうと、どんどん偽物つくりの意味がなくなってくる。

墨以外にも、もう少し広く言えば、紙質、木質、布質など、素材のレベルになってくるわけですね。

それくらい茶道具の偽物はよくできているものもありますので、要注意です。

茶杓や掛軸などは御家元道具の代表的なものなので、非常に高額な品が多く、当店でも現在でも数十万円以上で買い取る品物もたくさんあります。

特に、歴代の御家元を遡るような年代の価値も加味されると、桁が変わってくる場合もあります。

それだけ、当店の購入希望のお客さまでも、まだまだ欲しがられている方はいらっしゃいます。

当店は、茶道具の鑑定・査定は専門に行っておりますので、ご希望であればいつでも遠慮なくお電話くださいませ。

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※表千家13代御家元・即中斎宗匠のサイン
※御家元によって御茶杓の形状は違う
※御茶杓の銘=茶杓に意味合いをもたせるタイトル

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