【掛軸】【骨董品】2024年5月 買取査定でご来店いただきました。

藤美堂店主です。

掛軸・骨董品(古美術品)の買取査定で大阪狭山市からご来店いただきました。当店のお客様からのご紹介になります。ご依頼品は年代物の掛軸と茶道具です。

代々引き継いでいるものの中から気になるものの市場評価が知りたいというご依頼です。

掛軸は、江戸時代後期のものであろうと推察できる仏画でした。曼荼羅というやつです。一見、だいぶ古くは見えるのですが、表具や、寸法、描き方はその特徴から、江戸期以降と査定できます。刺繍が特徴的で、味のある雰囲気で、とても良いものです。また、状態も良く、お客様は、とても素晴らしい品を引き継がれています。一般査定の中では指折りの物だと思います。

掛軸でも年代物の仏画となりますと非常に高価で、とくに人気の曼陀羅などになってくると数百万円を超えるものもあります。古い時代の掛軸には昔の僧侶が重宝した経典なども多く、各宗派のものがありますが、シンプルに時代があればあるほど、高額です。仏画や仏像はいつの時代につくられたか?というのが価値としては重要な要素であり、年代物の代表格といえるでしょう。

※例※金剛界(左)、胎蔵界(右) 平安時代・9世紀 東寺蔵

続いて、年代物の骨董品ですが、九谷焼の大皿です。青手と呼ばれる手で、濃い青(緑色)と黄色が鮮やかです。

九谷焼は江戸初期にはじまり、30年程焼かれましたがすぐ廃窯となったのですが、その当時に焼かれた通称・古九谷(こくたに)と呼ばれる年代の九谷焼は非常に高額です。江戸中期以降に再興された九谷焼を通称・再興九谷(さいこうくたに)と呼びますが、こちらも評価は高いです。それ以降は、どんどん時代がくだって幕末明治期以降になるとそれほど高額なものはありません。

今回御持ち込みいただいた品は再興九谷に間違いなく、非常に色鮮やかな台鉢。詳しくは話せませんが、文様も非常にインパクトのある文様。状態も良し、箱の具合も年代味を帯びた素晴らしいものでした。逸品です。

古九谷風や古伊万里風の贋作は世の中に多く出回っているのですが、本物はやはり品格が違います。

良いものを鑑定査定させていただき感謝です。

※内容について※ 掲載許可をいただいた方の実例をもとに、匿名性を保つ編集を施しております

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