店主ブログ
vol.3『ミュシャとアメリカ in堺市立文化館』
2021年3月9日(火曜日)やっぱり、ミュシャが好き!
『ミュシャとアメリカ in堺市立文化館』に行ってきました。
日本でも大人気のアルフォンス・ミュシャ。
淡い色合いとしなやかな曲線で描かれる女性がとても優雅な雰囲気を醸しだしています。
わたしのようなものが、いろいろ話す前に、、、ご存じない方も、ご存知な方も、まずは、ご覧ください(撮影OKな写真です。なんと寛大な美術館!素敵です。)
個人的に大好きな作家の一人ですが、毎回、見るたびに思います。。「やっぱり、ミュシャが好き!」だと。。。。
美術・芸術にあまり理屈はありませんよね。この絵を見ればみな虜になるのではないかなぁと思ってしまいます。綺麗なタロットカードはタロットミュシャと言って、ミュシャモチーフなもんですから、なんとなく神秘的なイメージをもたれる方も多いようですね。
撮影してきた写真は、これぞミュシャ!という感じの作品で、知る人ぞ知るイメージですが、これらはパリでポスターデザイナーとして活躍していた若い時期の作品になります。
その後の中年期はアメリカへの活動を広げることになっていきます。
アメリカへ渡った理由
略歴。チェコ生まれ。画家を目指していたミュシャは、最初、パリのポスターデザイナーとして生計をたてます。パリの大女優サラ・ベルナールのポスター制作をきっかけに、有名作家の仲間入り。その後、画家としてもたくさんの作品を残します。晩年は祖国チェコの独立自決を描いた「スラブ叙事詩」という壮大な作品を残しました。
祖国のチェコを想い、スラブ民族の歴史を称えた大作「スラブ叙事詩」をいつか描きたいという大きな夢があったんですよね。
その夢を叶えるためには?!?!
今回の展覧会はミュシャとアメリカというテーマでしたが、ミュシャにとってアメリカは、夢を叶えるための資金調達の場所でありました。サラ・ベルナールのすすめもあって渡米したと言われていまして、アメリカでの支援者も見つけることができました。中年期はフランスとアメリカを往来する日々で、主には装飾画の依頼を受けて製作に励む生活を送っていた時期になります。
夢を叶えるための準備期間、、、と言ったところですね。ちなみに、この時期のミュシャは本格的な油絵制作にも取り組んでいます。
一般的にはあまりイメージされる画風ではないですが、晩年の叙事詩への練習とも言えますが、実は、かなり力の入った作品になっています。
“夢の大作”がついに実現。
ついに準備は整った。1910年に50歳でチェコに帰国したミュシャは、約16年間かけて大作“スラブ叙事詩”完成させました。
20点の連作でスラブ民族のこれまでの尊ぶべき歴史を描く、チェコ国宝級の歴史的な超大作となっています。
「私が教えられるのは、法則や技法だけであって、芸術を教えることはできない」
美術教師としてのミュシャは大勢の生徒を前にこのように語ったそうです。芸術とは自己の内面から湧き上がるものでなくてはならないということ、また、民族的な生活表現でなくてはならないということを伝えているのでしょう。
今回、訪問させて頂いた堺市立文化館はミュシャの作品を約500点以上も所有されている、全国屈指のミュシャコレクションの館です。カメラのドイで有名だった故土居君雄さんのコレクションなんですよね。ミュシャの息子さんやチェコとも文化交流をもたれていたすごい方です。毎回、展示点数はとても多いのですが、特に期間限定の展示品は一見の価値アリです。
貴重な体験をありがとうございました!
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