買取事例

【茶道具・骨董品の買取査定:河内長野市】整理売却のご相談で出張訪問いたしました。

買取区分:

茶道具 買取 査定 鑑定 出張 藤美堂
2023年9月2日(土曜日)

藤美堂店主です。

茶道具・骨董品(古美術品)買取査定のために河内長野の某宅へに出張訪問いたしました。ご依頼品は茶道具と壺や皿です。

 

「茶道を引退する」というご事情で少しづつ茶道具の整理をしたいというご希望でした。コロナ禍以降、藤美堂にも茶道具の整理依頼は非常に増えています

茶道の作法として、人から人へというのが茶道の流れでもありますが、それには非常に綿密な対策も必要になってまいります。茶会が中止になってしまうと茶道具の需要がどうしても減ってしまいます。

茶道具を引き継ぐという文化は室町時代以降、由緒正しきものであり、まさに曰く伝来という最たるものであります。

以前に藤美堂で買取をさせていただいた茶道教授からのご紹介でした。

茶道具は総合芸術と呼ばれるほど非常に綿密な鑑定査定が必要です。真贋も非常に難しい。コロナ禍より茶道具屋さんも減ってしまったのは残念なことです。茶道を支える茶道具の価値というものは、茶道具商が適切に査定して市場にまた還元しているという作業を行わないと、どんどん価値が下がってしまいます。一美術商としては大それた話かもしれませんが、価値を少しでも保つために、丁寧に真摯に努めてまいりたいと思います。

 

茶道具は作家物と年代物に分かれます。今回ご依頼頂いた御品物は主に作家物でした。茶道具の作家物の代表格は千家のお抱え職工である千家十職で。以下順に全ての茶道具には価格相場がございます。

 

茶道具の最高峰職工の千家十職の中でも、最も高価な茶碗師の楽吉左衛門の茶碗となりますと、市場相場として黒茶碗で50~100万円、赤茶碗で30~50万円はします。買取査定価格はこの市場相場が現在のスタート価格と考えて良いでしょう。これは市場価格ですので、時価です。ですので、時代によって大きく変わります。例えば、30年程前は、この倍以上は十分ありました。

お見せいただいた楽茶碗(茶道具)は、2つございましたが、1つは状態が良いものでした。大きな傷もなく、箱も綺麗な状態。ただ、もう1つはヒビが入っている状態でした。

茶道具は、骨董品よりも状態が非常に重要です。繊細なシーンで使う実用器という特性があります。状態が悪いと価値は大きく減ってしまいますので、査定価格も低くなってしまうのはやむをえません。それは付属の箱も同様です。

茶道具にとって箱は非常に重要です。特に作家物の箱はセットと考えていただいて良いと思います。作家物で箱がない場合、それも査定価格は低くなってしまいます。

ただ、茶道具は全美術品・骨董品の中でも、査定価格は高額な方です。御稽古道具でも数千円から数万円するものもありますし、茶道具は数が多いので、まとめると数十万円の査定価格をつけたことは今まで珍しいケースではありません。

専門的に茶道具を見ることができる茶道具商であれば、教授として長年されきた方の数々の御道具の査定額は非常に高額な場合もあるんです。

先程の楽吉左衛門の茶碗でも、昔の代の稀少性の高い茶碗であれば年代価値も加わりますので、1000万円を超えることもあります。査定価格です。

今回のご依頼品は作者物でしたが、作者物の場合、その作者がいかに市場で人気があるかどうかが評価のポイントになります。世の中でそれを欲しいと思う人が多ければ多いほど人気があるというわけですので高額査定となります。

茶道具は専門性が最も高い分野の一つなので、信用のおける美術商にしっかり鑑定・査定していただいて、納得のいく整理をされてください。

表千家不審菴:茶の湯の道具:千家十職

樂焼 RAKU WARE

河内長野市茶道具買取_楽吉左衛門 千家十職 藤美堂
※写真はサンプルです(お客様のものではありません)※藤美堂商品

 

続いて、骨董品(古美術品)のお話ですが、ご依頼いただいた骨董品(古美術品)は壺ほか焼物など7点でございました。骨董品(古美術品)のジャンルの中でも壺はいまだ根強い人気があります。一般の方のイメージでも骨董品と聞くと、真っ先に壺とイメージされる方が多い印象を受けています。

骨董品(古美術)の中でも壺は最も歴史が古く、それこそ縄文土器、弥生土器にはじまり、約数千年の間、人間を支え続けてきたものと言っても過言ではありません。壺は実用品であり、つまりはうつわの一種ですね。貯蓄するために弥生時代以降は丈夫につくられました。それ以降、鎌倉時代くらいまでは美術品という位置づけよりも生活品といった意味合いが強いものだったと思います。室町時代以降は権力者が文化に凝っていったことから、実用品としてだけでなく、装飾品としての価値も高まりました。床の間に飾られたり、したわけですね。ちなみに床の間は書院造、銀閣で有名な足利義政の時代以降の日本の伝統であります。その後、安土桃山、江戸、明治に入ると豪商が商間の楽しみとして空間を彩ることになります。

骨董品(古美術)の中でも壺に代表される最も古い焼物として6つの窯があります。6つの古い窯なので、六古窯と呼ばれ、年代の値打ちとしては非常に高いものであります。常滑、瀬戸、信楽、備前、越前、丹波の6つ。中でも信楽・備前は比較的人気が高いほうです。信楽の大壺や、きゃしゃなサイズの通称“うずくまる”(人がうずくまっているような形だから)は市場評価でも数十万円は下りません。出来の良いものになると数百万円もします。それだけファンは多い、人気が高いと言うことですね。

備前(骨董品)も大人気です。備前の波状文様が入った時代の作品は特に人気。最近は生活様式から、種壺と呼ばれるきゃしゃなものの人気が高まってはいます。また、備前の土には消臭効果があることから、花入としても珍重されておりまして、備前の花入れの需要はいまだに高いです。とても人気。

この度のご依頼品の中でも特に信楽の壺は非常に出来がよく、時代もしっかりあり、高額査定となりました。壺は骨董品の原点のようなジャンルでありますが、私も歳をとると年々好きになってきます。味があるんですよね。

河内長野_買取査定_骨董品_藤美堂。
※写真はサンプルです(お客様の依頼品ではありません)

 

茶道具・骨董品の買取・査定依頼は非常に増えています。

とくに、年代物、作家物は、高額になればなるほど専門性が高くなりますので、どうぞ信頼のおける美術商にご相談なさってください。くれぐれも、価値が分かっていない業者に適当に売却することなどないようにしてくださいませ。

当店は茶道具・骨董品に関して、鑑定査定だけでも行いますので遠慮なくご相談ください。

また、絵画・骨董品に限らず、茶道具、日本刀、中国美術などの鑑定査定も行いますのでご相談ください。

遠方の方はオンライン査定も実施可能ですのでどうぞご利用ください。

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河内長野といえば河内木材で有名です。くろまろの郷という道の駅もありまして、そこでたくさん河内木材をつかった日常品を販売しています。また、河内長野に来たらぜひ見るべきは「杉玉」です。お酒の製造が盛んな地域でもあるんですが、お酒ができたことを知らせる風習として、店先に杉を玉の形にしたものをぶらさげるんですよね。これが独特の光景で非常に趣があります。河内長野はとても古い街ですが伝統もあり、特色のある産業もありで非常に素敵な町です。食べ物も美味しい!

この河内長野で見られる風景ですが、元々は、奈良県の三輪山の近くの大神神社が発祥と言われています。三輪山は杉がたくさん生えており、それをもって祈りにしたのだと。古来はお酒は宴の最高の奉納品でしたからね。今でも、一升瓶で色々と品が配られる神社もありますよね。

昔小さい頃、私はこの杉玉を作ったことがありまして、こんなに丸くするのは本当に大変だなぁと、つくっている職人の方をすごいなぁと思った記憶があります。

本当に一見の価値ありですよ。

河内長野発 日本遺産「中世に出逢えるまち」お土産品&体験メニュー | 特設ページ

河内長野 杉玉
※河内長野観光協会より

【河内長野市】新酒ができる合図!天野酒が例年作っている杉玉

杉玉 新酒 河内

※以上の内容は、「今後のお客様の参考になれば」という目的で、“ブログ掲載のご協力を頂いた”お客様の事例です。個人を特定できないように編集しておりますので、安心してお読み頂けます。藤美堂に査定・鑑定・買取のご依頼を頂くたくさんのお客様の中でご了承・ご協力頂ける方はごく一部ですが、当店の査定買取・鑑定情報として少しでも参考にして頂ければと思います。

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