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vol.26(前編)『ポーラ美術館コレクション展 ~モネ、ルノアール、ピカソ、シャガール~ inあべのハルカス美術館』

あべのハルカス美術館。ポーラ美術館コレクション展。藤美堂。
2021年9月7日(火曜日)

世界のアートをリードしてきた西洋画家たち。

『ポーラ美術館コレクション展 ~モネ、ルノアール、ピカソ、シャガール~ inあべのハルカス美術館』に行って参りました。

あべのハルカス美術館。ポーラ美術館コレクション展。藤美堂。

“西洋絵画の画家たち”は常に世界のアートシーンをリードしてきました。

いつの時代の世界的なオークションでも、西洋絵画はTOP10の常連。

今回の展覧会の画家、モネ、ルノアール、ピカソ、シャガールは世界的に最も人気のある画家たちであります。誰でも一度は聞いたことがありますよね。

今回の展覧会はポーラ美術館さまのコレクション展。ポーラ美術館さまの西洋絵画のコレクションは日本でもトップクラスなんですが、特徴的なのは、西洋絵画の歴史のカギとなるような作品を体系的に(繫がりをもって)楽しむことができるところです。とっても貴重な美術館であります。

そんなポーラ美術館さまが過去(2018年)に来館者の皆さんに人気投票を行いました。

ノミネートされた収蔵品100作品の中で、

1位はモネの「睡蓮」

2位はルノアールの「レースの帽子の少女」

■クロード・モネ「睡蓮」1907年(ポーラ美術館収蔵)https://www.polamuseum.or.jp/collection/006-0360/
■ピエール・オーギュスト・ルノアール「レースの帽子の少女」1891年(ボーラ美術館収蔵)※本展覧会にて撮影可の撮影写真

モネ、ルノアールは“印象派”と呼ばれる画家の代表的存在で、日本人にはとても人気があります。

日本人にとって“印象派”の絵画は、その感性に自然と響くようなんですよね。

印象派の絵は、描くタッチが柔らかく、明るくて、どこか上品な感じがする、、、。観ている人にとって優しい感じがするので、そういう世界観が日本人は心地良いんだと思います。(印象派についての考察は、私の過去のブログvol.19『生誕180年・ルノアール展 in山王美術館』 | 藤美堂 (to-bido.com))でも詳しくお話してあるので、ご興味ある方はどうぞご覧になってくださいませ)

そして、日本での人気は彼らほどではないですが、知名度ではおそらく彼ら以上であろう画家、それはピカソとシャガールです。

未だに、彼らは日本だけでなく世界的にも最も有名な画家であります。その理由の一つには、彼らは今の現代アートと深いつながりがあるからと言えるでしょう。私は、彼らこそが、現代アートへの扉を開いたと思っております。なぜそう思うか?は、後ほどお話させて頂きます。

■パブロ・ピカソ「帽子の女」1962年(ボーラ美術館収蔵)https://www.polamuseum.or.jp/collection/p08-0076/

モネ、ルノアール、ピカソ、シャガール。彼らは西洋絵画史における“キーパーソン”であることは間違いないでしょう。

今回の展覧会が見終わって、「いつみても心揺さぶられるものがあるなぁ」と感じます。

当店のお客さまもたくさんの方々がご覧になられてはいましたが、「西洋絵画についてもっと知りたくなった」という意見も多かったですし、色々とご質問されることもありました。

ですので、僭越ではございますが、このたび、西洋絵画についての私見を簡単にまとめてみました。

前編・後編と大きく2つに分けて書かせて頂いておりますが、今回は前編のみで、後編は次回に掲載させて頂きます。

なにぶん“私見”としての一意見ですが、ブログをご覧頂いた方に、少しでも参考になればと願っています。

前編;絵画はその昔、あまり自由でなかった。

西洋絵画史は、古代ギリシアの時代までさかのぼります。紀元前のお話です。

いきなりですが、古代の芸術の中心、、、

それは“人間”でありました。

ギリシア神話の個性的な神々の姿を“擬人化”したものだと言われていますが、「神がこの世に生んだ“人間”は尊いものである」という基本思想があったわけです。神人同形主義(思想)と言います。「美しい人間の姿は神を喜ばす」とも考えられておりましたので、理想の美しい人間を形どった芸術が多く作られたというわけです。

男性は美しい肉体美を追求することが“カッコいい”ことであり、一糸まとわぬ美しい裸体こそが最高とされていました。なんと、競技大会もはだかであります!

■ミュロン「円盤投」(2世紀頃の縮小複製)グリュプトテーク蔵 ※引用wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E7%9B%A4%E6%8A%95)

なんという肉体美。これぞ理想!という感じでしょうか。

今から2000年以上も前なのに、凄い技術です。紀元前の芸術に関しては、未だ解明されていないところもあるくらいの凄い作品はけっこうあります(芸術・美術は科学技術とは違います。過去の方が凄い!と思える芸術品・美術品はたくさんあるんですよ)。

神々を意識しながらも、古代の芸術は“人間”をいかに美しく形作るか?描くか?という価値観でありました。

そして、いよいよ紀元の幕が明けますと、ここから約1000年以上、主役は一転して“神”となっていきます。言い方を変えると、宗教の影響が色濃く出てくるということです。

キリスト教の時代となっていくわけですが、神を描くことが芸術(絵画)であり、芸術は神に捧げるものであるという思想が基本となっていきます。

どんなイメージかと言うと、イエスさま、マリアさま、天使さまが飛び交うような聖なるイメージですね。つまりは、宗教画と呼ばれるものです。

■イコン「復活」※引用wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3

画家の主な仕事は宗教画を描くことであったというのは間違いないところです。その主な理由の一つとして、聖書のストーリーを描くことでキリスト教の布教に役立つと考えられたからです。今でいうポスターなど、広告的役割があったということですね。

また、絵を描くことはものすごくお金がかかることでもありましたので、十分に金銭的な支援をできる組織は限られていたということもあります。

しかし、長い年月が経つと、絶対的な存在であったキリスト教(カトリック)の中でも、これまでの伝統に異を唱える者たちも出てきました。そのムーブメントは広がりを見せ、そして、ついに世界史上の最大事件=宗教革命が起き、キリスト教は大きく2派に分かれることとなります。

この影響を受けて芸術にも大きな変化が起きました。それが“ルネサンス”であります。

ルネサンスとは“古典芸術の復興”とよく言われますが、私は今でいう“多様性”の先駆けだと感じるところがありまして、「神さまだけでなく、人も美しいよね。それぞれを認めよう。」というような感じかと考えております。

ルネサンス期の代表的作家はあのレオナルド・ダヴィンチでありますが、彼は人物画の「モナリザ」も描けば、宗教画の「最後の晩餐」も描いています。どちらも描けるようになっていきました。

■レオナルド・ダヴィンチ「モナリザ」(ルーブル美術館)※引用wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B6
■レオナルド・ダヴィンチ「最後の晩餐」(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会)※引用wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%99%A9%E9%A4%90_(%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89)

ルネサンスをきっかけに、画家は「何を描くか?(What)」について、大きな束縛を受けることはなくなっていったと言えるでしょう。

神や人に限らず、自然をテーマに描く画家たちもたくさん出てくるようになりました。

そして、何でも描ける自由を得たルネサンス以降の画家たちの新たなチャレンジをはじめます。

それは、「どう描くか?(How)」という絵画の“表現”についてのチャレンジ。

後編では、このお話をさせて頂きます。

“絵画表現の自由”を追い求めて、その革命を起こした画家たちのお話です。

モネ、ルノアール、ピカソ、シャガールについて、お話したいと思います。

※次回(タイトル;「表現に、たくさんの自由を与えた画家たち」)は、9月20日に更新を予定しています。

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